膀胱炎は、尿の出口から膀胱内に入った細菌が増殖して起こる病気で、頻繁な排尿、排尿時の痛み、残尿感、血尿などの症状が現れます。
女性の場合、体の構造上、男性よりも尿道が短いので、細菌が侵入しやすく膀胱炎になりやすいのです。
細菌が入っても、すぐに排尿すれば、尿と一緒に流されてしまうのですが、トイレを我慢していると、膀胱内に尿がたまっている時間が長くなるため、細菌が増殖しやすく、膀胱炎を発症してしまいます。また、過労や体調不良など、体の抵抗力が落ちているときも膀胱炎を起こしやすいので注意しましょう。
どのような細菌に感染したかを調べた上で抗生物質を服用すれば、3〜4日で効果が現れます。ただし、症状が治まっても細菌が完全に除去されなければ再発するので、尿検査で必ず確認してください。
普段の生活では、水分をたっぷりとること、排尿をがまんしないこと、下腹部を冷やさないこと、栄養バランスのよい食事をとること、十分に休養して体の抵抗力をつけることが大切です。
回答者:柴山泌尿器科・内科クリニック院長 柴山太郎