


うつ病が発症する原因の中でも、いちばん大きな要因となるのがストレス。大切な人との死別や離別、病気やけがによる不安などに加えて、結婚や妊娠・出産など、一般的には嬉しいこともストレスとなる場合があります。
特に右記のような、ストレスを感じやすくため込みやすい性格の「まじめでいい人」は要注意。がんばり過ぎてしまう上に、精神的なもろさをもっていることが多く、ストレスをため込みやすい傾向があります。ときには、できないことを申し訳なく思ったり恥じたりせずに「できません」と言うなど、自分の本音を周りに伝えることが大切です。

うつ病予防にはまず、上手なストレス解消法を身に付けて、原因となるストレスをため込まないことが重要です。
①まず、ストレスの原因を突き止める
②原因がわかったら、その問題を解決する方法をいくつか考える
③実行しやすい解決方法を選び、実行してみる
④その結果、うまくいったらその方法を続ける
そうでなければ、もう一度考え直して別の方法で行う
寝る前の入浴、音楽を聴く、散歩など、自分がリラックスできる方法を見つけましょう。
腹式呼吸で息を吐くと、肺の底に停滞しがちな二酸化炭素を多く排出して、血液をアルカリ性に保つことができます。その結果、ストレス解消に効果があるといわれています。
ストレスに押しつぶされないようにするには、気分転換も大切です。熱中できる趣味をもったり、旅行をしたり、適度に愚痴をこぼしたりしましょう。
運動や食生活は、体の健康ばかりでなく、心の健康も左右します。適度な運動や、規則正しい栄養バランスのとれた食生活を心掛けましょう。
睡眠不足は疲労感をもたらすばかりでなく、情緒を不安定にして、判断力を鈍らせるなど、ストレスを増す方向に作用します。
ぐっすり眠って、すっきりしましょう。●相手の気持ちを受け入れよう
●励ますことは逆効果です
●話を聞くときは、時間に余裕をもって、ゆったりした場所で話そう
●相手がいろいろな話をできるような質問をしながら話そう
●相手の話を否定したり、あなたの意見をはさんだりせずに聞き役に徹しよう
●それとなく医療機関への受診をすすめてみよう
Copyright (C) 社会保険出版社 All Rights Reserved.