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健康づくり基本構想・基本計画
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埼玉県鷲宮町 人口:34,165人 高齢化率:10.6% 保健師数:4名
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1. 「健康づくり基本構想・基本計画」策定に取り組んだ背景
2. 計画策定にあたっての保健師の位置づけ
3. 情報収集の方法
4.健康づくりの目標(スローガン)
5. 計画策定のための組織
6. 「健康づくり基本構想・基本計画」における事業の柱
7. 保健事業の内容
8. 「健康づくり基本構想・基本計画」の意義
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「健康づくり基本構想・基本企画」策定に取り組んだ背景
   鷲宮町は,人口規模が34,000名を越えているにもかかわらず,保健師1名体制の時代が続き,健診業務など通り一遍の保健師業務をこなすのに精一杯の状況でした。そのため,満足のいく保健活動ができない状況が続いていました。
 また,国保医療費と老人医療費が増加しており,当時の首長が一次予防を重視した取り組みが必要との見解を示したことで,「鷲宮町健康づくり基本構想・基本計画」の策定を進めることになりました。
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計画策定にあたっての保健師の位置づけ
   鷲宮町においては,事務職がリーダーとなって計画策定を進めました。保健師は,アドバイザー的な立場で計画に参画しました。
 また,当時の首長が一次予防を重視すべきとの考えを持っていたことから,首長や上司は,計画策定にとても協力的でした。
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情報収集の方法
space 1.調査
 平成9年11月28日から平成10年1月7日にかけ,18歳以上の男女1,500名を対象に,生涯学習意識調査を実施しました。
 調査項目は,日常生活の中での関心,現在の自分の健康に対する自信,健康維持のための取り組み,健康づくりでの町への要望等で,健康づくりに対する住民の意識などについて明らかにすることができました。
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  2.既存資料の分析など
 保健統計年報を活用し,悪性新生物死亡率の推移,脳血管疾患死亡率の推移,心疾患死亡率の推移について,全国,県,鷲宮町を比較し,鷲宮町の状況を分析しました。
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健康づくりの目標(スローガン)
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  だれもが健康で安心して生き生きと暮らせるまちをつくろう
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計画策定のための組織
  平成10年10月 鷲宮町健康づくり推進協議会を組織しました。
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鷲宮町健康づくり推進協議会のメンバー
 母子愛育会,食生活改善推進員,献血会,老人会,国保運営協議会,体育指導員協議会,学校健康教育推進協議会,一般町民,保健所,助役
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一般町民として,地域の学識経験者等計5名の参加を得ることが出来ました。
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「健康づくり基本構想・基本計画」における事業の柱
   事業の柱は,健康づくりに欠かせない「栄養」「運動」「休養」の3本に設定しました。また,健康づくりの意識の高揚に向けた事業,健康づくり実践のための環境の整備に関する事業も行っています。
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  健康づくり基本構想・基本計画事業の柱
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保健事業の内容
  1.健康づくりの意識の高揚
  (1)健康づくり講演会
(2)健康づくり体験発表会と講演会
(3)健康チェック
(4)インターネット及び広報紙による情報提供
(5)健康標語・ポスター募集
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  2.健康づくりのための生活習慣の確立
  1)栄 養
 食生活改善推進員による母と子の料理教室,男性クッキング,福祉作業所との料理実習等の事業を実施します。また,健康まつりにおいて,栄養相談,味噌汁の塩分測定等の事業を実施します。
 現在,取り組んでいる事業は下記の通りです。
 (1)親子クッキング
 (2)男性クッキング
 (3)高齢者のための料理実習
 (4)あなたの弁当・私の弁当
 (5)健康食パーティ
 また,健康まつりにおいて,栄養相談,味噌汁の塩分測定等の事業を実施します。
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  2)運 動
    (1)地域保健対策推進事業
 中高年が,元気に楽しくより充実した日常生活を送るために,生活体力の維持・増進が必要です。そのためには,実態に即した効果的な運動が必要であることから,中高年者の生活体力の現状を把握し,一人ひとりにあった健康づくりのための「より達者になるための運動」(ストレッチ体操)指導を実施します。
(2)健康・体力づくり事業
 健康・体力づくりの観点から,町民が自主的にスポーツ,レクリエーション活動を継続的に実施します。
 地域の歩こう会,ラジオ体操の継続,日本一周徒歩の旅(地図上),体力測定等を実施します。
 健康・体力の向上と水中歩行,基礎水泳技術の習得,ボランティア的アシストの養成,親子のふれあいを深める水泳等の事業を実施します。
(3)スポーツ・レクリエーション活動の実施
 健康・体力づくりを推進するために,あらゆる機会をとらえて町民のニーズに対応するスポーツ・レクリエーション活動を実施します。
 様々なスポーツやレクリエーションを紹介し,その中から自分に適した種目を体得し,継続的に実施します。
(4)体育施設・学校体育施設の開放事業
 運営協議会を定期的に開催し,町内の体育施設,学校体育施設等の利用者間の調整と円滑な利用促進を図っています。
(5)老人クラブ事業
 老人クラブ加入者を対象としたグラウンドゴルフやゲートボール等を実施します。
(6)シルバーコミュニティスクール
 50歳以上を対象として,太極拳,ダンベル体操,ゴルフ,ハイキング,ボウリング等を実施します。
 現在,取り組んでいる事業は下記の通りです。
  (1)健康体操教室
  (2)ウォーキング教室
  (3)ストレッチ教室
  (4)にこにこウォーキング
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  3)休 養
    (1)シルバーコミュニティスクール
 50歳以上を対象とした10歳若返る講座として,マリンレジャー,釣りとバーベキュー,バードウォッチング等の事業を実施します。
(2)趣味クラブ
 作る喜び,表現する喜び,感情の表現,創作等の事業を実施しています。
(3)保養所事業
 生涯にわたって,より健康で快適な生活を営んでいくために,心身両面にわたる健康づくりが必要です。そのためには,保養所を利用することによって休養し,リフレッシュすることができます。個人あるいは団体で毎年利用者は増加しています。
(4)公民館講座
 おいで講座,文学散歩講座,いきいき学級,鷲宮の歴史探訪,手芸教室,その他学級講座などを実施します。
 現在,栄養・運動・休養のトータル事業として元気アップ教室を開催しています。
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  3.健康づくり実践のための環境の整備
    (1)健康づくりボランティアの支援
(2)食生活改善推進員養成講座
(3)自主グループの育成と支援
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「健康づくり基本構想・基本計画」の意義
   保健師の業務が明確になりました。また,住民の間で自主グループが育ち,住民の間でも健康づくりに対する意識が高まったと思います。
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調査員:千葉市 長谷川 喜美子  ヘルスケア総合研究所 正代 剛一
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