認定NPO法人乳房健康研究会は、乳がんの早期発見に必要な検診の受診率を高めるために、乳がんの正しい知識を広める人を「ピンクリボンアドバイザー」として認定する制度を始めました。
同研究会が首都圏に住む20〜60歳代の女性を対象に行った調査によると、検診を受診した人の半数近くが友人・知人の勧めに応じて受診しており、身近な人の勧めが検診受診のきっかけとなることが分かりました。「乳がん検診を勧める人」としてピンクリボンアドバイザーを育成し、受診率アップを狙う考えです。
日本人女性の14人に一人は乳がんにかかるといわれ、乳がんで死亡する人は、年間一万人以上に上ります。早期発見・治療ができれば治る確率はかなり高いものの、定期的な検診の受診率が伸び悩んでいるのが現状です。検診に関する情報と認知の不足が問題とされています。
同研究会は、ピンクリボンアドバイザー認定制度を通して、乳がんについて正しく知り、身近な人の検診受診を後押しする人たちを一人でも多く増やし、乳がんに優しい社会の実現を目指すとしています。