一口に「ホルモン」といっても、その種類はわかっているだけでも実に100以上あります。ホルモンの分泌量は多過ぎても少な過ぎても問題で、通常は必要に応じて一定量が分泌されていますが、加齢によってさまざまな変化が現れてきます。
中でも年齢とともに確実に減少していくホルモンの代表が「性ホルモン」と「成長ホルモン」で、老化を診断する際の重要な指標になっています。「歳のせいか、やる気が出ない」「病気というほどではないが、最近どうも調子がよくない」という人を調べたら、性ホルモンの減少が原因だったというケースも少なくありません。
性ホルモンは、女性ホルモンではエストロゲン、男性ホルモンではテストステロンがよく知られています。
一般的に女性ホルモンは、人によって40代後半から減り始め、閉経で激的に減少します。その影響でさまざまな更年期障害が現れます。そして女性ホルモンが減ると、血中の悪玉コレステロールが増えることや、太りやすくなることもよく知られています。当然、動脈硬化も進みやすくなります。
男性ホルモンにも、性機能を保つだけでなく、骨や筋肉を維持し、血管を丈夫に保って、脂質の代謝バランスを保つ働きがあります。男性ホルモンの分泌が減れば、骨や筋肉が弱くなり、血管も傷つきやすくなって、動脈硬化が進行する原因になります。
また男性の場合、性ホルモンの減少は、年齢だけではとらえにくく、日本人サラリーマンの男性ホルモンの量を調べたところ、働き盛りの40〜50代のほうが、60代よりも少なかったというデータもあります。
その原因として考えられているのがストレス。40〜50代の中間管理職の精神疲労は、性ホルモンの分泌を低下させるとともに、動脈硬化の危険を日々高めているといえそうです。
性ホルモンの分泌が減ると体の中で起こること
血管の健康には日頃から十分に注意を
さらに成長ホルモンも、その分泌量が減少すると、悪玉コレステロールや中性脂肪が増えやすくなり、内臓脂肪が増加して動脈硬化が進みやすくなるといわれています。
加齢などによって、これらのホルモンが減っていくのは、ある程度仕方のないことです。しかし、その減り方には個人差があり、毎日の生活習慣の改善により、遅らせることは可能です。
そのためには、「睡眠は十分にとる」「ウォーキングや筋トレなどの適度な運動をする」など、心身をリフレッシュして疲れやストレスをため込まないことが大切です。
それと同時に、性ホルモンや成長ホルモンの低下が気になる年代になったら、動脈硬化の進行にはいっそう注意を払いましょう。健康を維持するための大前提です。
加齢などによって、これらのホルモンが減っていくのは、ある程度仕方のないことです。しかし、その減り方には個人差があり、毎日の生活習慣の改善により、遅らせることは可能です。
そのためには、「睡眠は十分にとる」「ウォーキングや筋トレなどの適度な運動をする」など、心身をリフレッシュして疲れやストレスをため込まないことが大切です。
それと同時に、性ホルモンや成長ホルモンの低下が気になる年代になったら、動脈硬化の進行にはいっそう注意を払いましょう。健康を維持するための大前提です。
最近、こんな症状に心あたりはありませんか?
【判定】
該当する項目が5個以上あれば、性ホルモンが減少している可能性があります。いちど専門医(女性は女性外来や婦人科、男性はメンズヘルス外来や泌尿器科)で調べてもらいましょう。
該当する項目が5個以上あれば、性ホルモンが減少している可能性があります。いちど専門医(女性は女性外来や婦人科、男性はメンズヘルス外来や泌尿器科)で調べてもらいましょう。
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