6月 胃腸の調子が気になる人に… ホウレン草のフェトチーネ

監修・料理/中医国際薬膳師・料理研究家 中村きよみ

撮影/渡辺七奈
スタイリング/津嶋佐代子

クリームソースにハーブの効果をプラス
胃の疲れを癒し消化機能をやさしく回復

湿度が高まるこの時期は、体内にも水分がたまりやすく、その影響で消化器系の働きが弱くなりがち。食事も、めん類や乳製品など、胃に負担の少ない食材をとるように心がけましょう。生クリームやチーズには胃をいたわる作用があり、消化のいいホウレン草を練り込んだフェトチーネ(幅広パスタ)とも、味の相性はぴったり。濃厚なクリームソースの中に、イタリアンパセリのハーブ効果を取り入れ、パスタ料理をおしゃれな薬膳に仕立てました。

今回の薬膳素材

パスタ
デュラム小麦を粗びきにしたセモリナ粉で打った麺。たんぱく質を多く含み、消化がいいので胃の負担が少ない。

イタリアンパセリ
セリ科の二年草。独特の香りの主成分が食欲を刺激し、消化作用や強壮作用など体調を整える効果がある。