4月 脂肪肝が心配な人に… 鶏レバー煮込みベニス風 (ターメリックライス添え)

監修・料理/中医国際薬膳師・料理研究家 中村きよみ

撮影/渡辺七奈
スタイリング/津嶋佐代子

サンザシとウコンとの相乗効果で
疲れ気味の肝臓の働きを活性化

脂肪肝は肝臓に余分な脂肪がたまりすぎて起こる病気です。その多くはエネルギーのとりすぎが原因ですから、まずお酒や食事の量を減らすこと。そして、低脂肪で高たんぱくの食材を積極的にとるようにしましょう。特におすすめは鶏レバー。滋養があり、中医学では肝機能を整える効能で知られます。フォンドボー(肉の出し汁)で煮込み、脂肪分解酵素で知られるサンザシを加え、ターメリックのご飯をつければ、まさに理想のイタリアン薬膳です。

今回の薬膳素材

ターメリック
別名ウコン。血や「気」をめぐらせ、肝臓の疲れをとって機能を高める働きがある。目の疲れにもよい。

サンザシ
バラ科の低木で果実を乾燥させたもの。脂肪分解酵素があり、肝臓の機能を整える。血液循環の促進や精神の安定にもよい。