3月 春先の心の不安定に… 「サーモンのバルサミコソース」

監修・料理/中医国際薬膳師・料理研究家 中村きよみ

撮影/渡辺七奈
スタイリング/津嶋佐代子

バルサミコ酢の酸味と菜の花の苦味が
疲れた肝臓をいたわりイライラを解消

春はイライラしたり情緒不安定になったりしやすい季節です。それは、暖かい春風の影響で肝臓の働きが過剰になることと関係があります。疲れた肝機能を整えるには、酸味のある食物を補うのがセオリー。また高ぶった気持ちを落ち着かせるには、苦味のある食物が有効です。サーモンは、神経の正常な働きに不可欠なビタミンB群が多く含まれ、血液の流れをよくするEPAも豊富。表面をカリッと焼いてうま味と栄養を閉じ込め、酸味の効いたソースで仕上げました。

今回の薬膳素材

バルサミコ酢
ぶどうからつくられる酢の一種。疲労回復や血液浄化に有効に働くクエン酸やアミノ酸、活性酸素を排除するポリフェノールも豊富。

菜の花
アブラナ科の緑黄色野菜。解毒、血行促進作用があり、肝機能を助ける。貧血予防、生理痛などにも有効。