何歳から始めても効果はある!

厚生労働省発表の「平成23年国民健康・栄養調査」によれば、喫煙習慣のある人のうち、「やめたい」「本数を減らしたい」と思っている人は、6割強(左グラフ)。これだけの人が「やめよう、減らそう」と思いつつ、喫煙習慣を続けているわけです。

「分かっちゃいるけど、今更やめても…」と諦めている人もいるのかもしれませんが、何歳で始めたとしても、禁煙には効果があります。例えば、禁煙して数十分後には脈拍や血圧が、約半日後には血液中の一酸化炭素濃度が改善するなど、数年のスパンを待たずに、体によい影響が現れ始めます。もちろん、禁煙の期間が長ければ長いほど効果も大きくなるのは言うまでもありません。

現在習慣的に喫煙している者における、禁煙の意思

準備を整えて、いざ禁煙!
禁煙外来という強い味方も

ただ何となく禁煙を始めると、挫折してしまうことも多いかもしれません。おすすめしたいのが、家族や友人など、周りの人に宣言すること。一度宣言したからには継続しよう、という気持ちが働きます。一人ではなく、誰かと一緒に行うのもよい方法です。励まし合うことで、禁煙が続きやすくなります。また、結婚や子供の誕生、就職や転職、引っ越しなどの大きなイベントが近々ある人は、そのタイミングに合わせて禁煙を開始するのもよいでしょう。前向きな気分で新しい環境に身を置くと、かつての習慣から遠ざかりやすくなるためです。

「禁煙外来」という強い味方も存在します。医師の指導の下、ニコチンパッチや飲み薬を使って禁煙を進めます。一定の条件に当てはまれば、健康保険も適用され、一人で禁煙するよりも成功率が大きく上がるといわれています。依存度が高い人(例えば、朝起きて15分以内にタバコを吸う人など)は、禁煙外来の力を借りた方がよいかもしれません。

失敗しても、失うものは何もありません。あえなく再喫煙してしまったら、そこからまた禁煙を始めればよいだけ。何度も挑戦するうちに、きっとコツがつかめてくるはずです。

さあ、タバコのない毎日を!

吸いたい気持ちのコントロール方法
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