お酒に飲まれていませんか?

お酒は適量ならば「百薬の長」ですが、飲み過ぎると全身にさまざまな影響を及ぼします。とはいえ、食事の席で適量を守るのは難しいのが現実かもしれません。

取り返しのつかない事態を招いて後悔する前に、お酒について復習しておきましょう。

"過信"が落とし穴!お酒のマナー違反

お酒に含まれるアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという毒性の物質に分解されます。飲むと顔や体が赤くなるのは、アセトアルデヒドが作用するため。この分解が追いつかず、体内で蓄積されると頭痛や吐き気、動どう悸きといった悪酔いの原因になります。

日本人の約半数は、遺伝的にアセトアルデヒドを分解する働きが弱い体質だといわれています。自分は飲める方だからと周囲にも強要し、知らず知らずのうちにアルコール・ハラスメントの加害者になっていることも。また、後を絶たない飲酒運転など、自分は大丈夫といった気の緩みが死につながるリスクがあることも忘れてはなりません。

お酒を「悪者」にしないために

飲み過ぎが招くのは、二日酔いやよく知られる肝臓の障害だけではありません。お酒の影響は全身に及び、WHO(世界保健機関)は、飲み過ぎでがんのリスクが上昇すると警告。純アルコールで1日10g程度でも乳がんの発症リスクが増すという報告や、認知症のリスクが上昇するという指摘もあり、近年高齢者と女性の伸び率が著しいアルコール依存症はうつ病との因果関係も報告されています。

これらは、よくない飲酒習慣が続くと誰にでも起こりうること。場合によっては、自分だけでなく周囲の人も巻き込んでしまいます。お酒を長く楽しむために、上手な付き合い方を身に付けておくことをおすすめします。

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