冬も注意!ウイルス性食中毒

食中毒は、菌などが繁殖しやすい夏の間だけ注意すればよいと思っていませんか。実は、患者数が最多なのは冬に流行するウイルス性食中毒です。

中でも代表的なのがノロウイルスです。非常に感染力が強く、潜伏期間は24〜48時間。吐き気・おう吐・下痢・腹痛などの激しい症状が突然起こります。

知っておきたい!感染ルート

ノロウイルスの感染ルートは、大きく分けて三つ。一つは人から人への感染。感染者との直接接触などによる感染や、感染者のおう吐物・便などを介した感染です。恐ろしいことに、感染者が排せつ後にトイレのふたを開けたままで水を流すだけでもウイルスが空気中に拡散することがあります。

二つ目は、人から食品、そして食品から人への感染です。食品を取り扱う人の手を介してウイルスが食品につき、それを食べた人が感染します。元々食べ物がウイルスに汚染されているわけではなく、調理する人などが感染していたり、何らかの原因で手指や調理器具にウイルスがついたりして、食品が汚染されることによって起こります。ノロウイルスにかかっても頭痛や発熱など、風邪に似た症状しか起こらない場合もあり、感染に気付かずに調理をして感染を広げてしまうことも。

三つ目は食品から人への感染です。ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を生や加熱不十分で食べて感染します。

数字で見る!ノロウイルス

ノロウイルス感染を防ぐには

ノロウイルス感染を防ぐには、まずは手洗いの徹底が欠かせません。特に食事前やトイレの後、調理前後はせっけんで手洗いを。また、食品からの感染を防ぐために、十分な加熱と衛生管理も心掛けて。加熱が必要な食品は、中心部85度以上で90秒以上加熱し、しっかり火を通しましょう。調理器具は熱湯消毒などで日頃から清潔に保つことも大切です。

正しい知識で撃退!ノロウイルス5つのウソ?ホント!
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