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ぐっすり眠れる部屋と寝具

良い睡眠のためには、環境を整えることも重要です。寝つきの悪い人でも、環境を整えてみれば改善することもあります。

環境が眠りの質を変える

「良い眠り」とは、質の良い睡眠を必要なだけ取り、すっきりと目覚め、日中に眠気を感じないこと。

では質の良い睡眠をとるにはどうしたらいいでしょうか。実は、眠る場所(環境)は、睡眠の質にかなり影響を与えます。

部屋や寝具を工夫しよう

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照明

現代人、特に高齢者は、真っ暗な環境に置かれると感覚が遮断されて、幻聴や幻覚があらわれたり、意識が混濁したりすることがあります。周囲のものがぼんやりと見える程度の暗さに調節を。

照明は暖色系の色にしましょう。パソコンやスマートフォンなどが発する青い光は眠りを妨げますので、就寝1時間ほど前から、そばに置かないこと。

寝起きが悪い人は、室内に朝日が入るよう、カーテンを少し開けておきましょう。ちょっとした光で起きてしまう人は、カーテンをきちんと閉じましょう。

室温・湿度

夏は25~28℃、冬は18~22℃くらいが目安です。

質の良い睡眠のためには、体から放熱して深部体温を下げる必要がありますが、気温や湿度が高いと放熱できません。夏に寝つきにくいのはこのためです。

冬は、トイレに起きたとき布団の中と室温との差が大きいと、循環器病の危険性がアップ。暖房で適温を保ちましょう。

室内の寝具やカーテン、壁などは、原色(濃い赤・青・緑)や白・黒などのはっきりした色を避け、パステルカラーやアースカラーなどの柔らかい色を選びましょう。

家具の配置やドア・窓の防音で、生活音や窓の外の交通騒音などを防ぎましょう。秒針の音が気になる人は、デジタル時計に。

また、音楽がある方が入眠しやすい人も、鳴らしっぱなしは脳にダメージを与えるので禁物です。

寝具

通気性が良く、体圧が分散し、軽いものを。沈み過ぎる敷布団や高い枕、重い掛け布団は寝返りしにくく、眠りを妨げます。

衣類

体を締めつけず、通気性が良いゆったりしたものがお勧めです。

睡眠Q&A

眠くなりやすい香りはあるの?
 「脳と香りの関係」の研究によると、ラベンダーの香りには脳を休ませる、睡眠に誘う働きがあるそうです。また、グアテマラやブルーマウンテンのコーヒーの香りには安眠効果があるとのこと。逆にブラジルサントスやマンデリンの香りは脳の回転をよくし、睡眠を妨げます。
 コーヒーはいずれも飲めば目がさえます。香りだけご利用ください。
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