気になる症状Q&A

これって病気?どう治す よく起こる不快な症状や、ちょっと気になるからだのこと、毎日を元気に過ごすための対処法を紹介します。

歯磨きをすると、歯ぐきから出血するようになった
歯磨きをすると、歯ぐきから出血するようになったので、
軽くブラッシングをしているせいか、口臭も気になってきました。
このまま放置していても大丈夫ですか。
(27歳・男性)

歯ぐき(歯肉)から出血する原因にはさまざまありますが、
およそ9割を占めるといわれる歯周病の可能性があります。
歯周病予防の基本は、毎日のブラッシングです。
正しいブラッシングの仕方を心がけましょう。

 歯周病とは、歯と歯肉の間にできた歯周ポケットの中で細菌が増殖し、その細菌が出す毒素によって歯肉に炎症が起きて出血したり、赤く腫れたり、さらに進行すると歯を支える骨(歯槽骨(しそうこつ))が溶けて歯がグラグラになり抜けてしまう病気です。
 歯周病は中高年に多いと思われがちですが、2016年の厚生労働省の歯科疾患実態調査では、歯周病が疑われる人(歯周ポケット4mm以上)の割合は、15〜24歳で約18%、25〜34歳で約32%、35〜44歳で約43%でした。
 また、まれではありますが10代、20代の若い世代で発症する侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)もあります。侵襲性歯周炎は、一般の歯周病よりも進行が早く治りにくいので注意が必要です。
 歯肉からの出血のほかに、口臭が強くなった、朝起きたときに口の中がネバネバする、歯と歯の間に食べカスが挟まる、歯並びが悪くなった場合も歯周病の可能性があるので、歯科医院でチェックし、普段のブラッシングでは取り切れない歯石を除去するとよいでしょう。
 歯周病菌の毒素が歯肉の毛細血管を通じて全身に運ばれると、心臓病や脳梗塞、糖尿病、低体重児出産などを起こしやすくなります。下記を参考に、正しいブラッシングを心がけましょう。

歯周病を防ぐブラッシングの仕方

歯の表側・奥歯の裏側
歯と歯肉の境に、歯ブラシの毛先を45度になるように当て、弱い力で細かく振動させて磨く。
前歯の裏側
歯ブラシを縦に使用する。
歯と歯の間
歯間ブラシを使う。

回答者:福岡博史 福岡歯科 理事長

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