気になる症状Q&A

これって病気?どう治す よく起こる不快な症状や、ちょっと気になるからだのこと、毎日を元気に過ごすための対処法を紹介します。

BMIは低いのに体脂肪率が高いと指摘されました
健診の結果、BMIは19と低いのに体脂肪率が高いと指摘されました。
普段から食事をセーブして太らないようにしていますが、
さらにどんなダイエットをすればよいでしょうか。
(27歳・女性)

「隠れ肥満」かもしれません。
極端な食事制限などの無理なダイエットは禁物。
筋肉をつくるたんぱく質の摂取と、
筋肉量を増やす運動を心がけましょう。

 肥満の指標であるBMIが「普通」 または「やせ」なのに、体脂肪率(体重に占める脂肪の割合)が高く、筋肉量が少ない状態のことを「隠れ肥満」といいます。
 最近では、無理なダイエットや、運動不足によって隠れ肥満になる若い女性が増えており、健康への悪い影響が懸念されています。
 女性の場合、見た目を気にして「1日1〜2食」「食べない」など食事を控えることが少なくありませんが、欠食や偏食をしていると、体に必要な栄養素が不足し、筋肉量や骨量が減少します。また、運動をしないと筋肉は減っていきます。
 隠れ肥満は、通常の肥満同様、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高まるだけでなく、骨量の減少から将来、骨粗しょう症になるリスクも高くなるので早めの対策が重要です。
 改善するためには、筋肉を増やすことが一番。それには、レジスタンス運動(いわゆる筋トレ)と有酸素運動(ウオーキングや水泳、ダンスなど)を組み合わせるのが効果的です。まずは、できることから取り組みましょう。また、食生活では、1日3食、栄養バランスのとれた食事を心がけてください。特に、筋肉の材料となるたんぱく質を多く含む肉や魚、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品などは積極的にとりましょう。

BMIの計算方法

BMIの計算方法

肥満の判定基準

肥満の判定基準

回答者:名古屋市立大学病院 内分泌・糖尿病内科 助教
小山博之

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