「べき思考」にサヨウナラ~完璧主義を緩めよう~

こうあるべき、こうしなければならない、こうするのが普通…。自分の考えとその考えに基づいて口にする言葉によって、周りの人とぎくしゃくするだけでなく、自分自身も生きづらくなっていきます。

メールを送るだけじゃなくて、電話もして確認すべき!自分に指示された仕事は、普通、全部独力で成し遂げますよね 管理職なのだから、どんなことでもきちんと理解しておかなければならない 仕事っていうのは、楽しい部分を自分で見つけて取り組むものです

上記のような「べき思考」が習慣化している2人ですが、ともに自分が考えていることを周りの人がしてくれないことに苛立ち、悩んでいました。

さらには、「〇〇すべき」などと口にすることで、自分にも他人にも厳しくなり、がんじがらめになってしまいます。

Aさんは、同僚の退職により、仕事量が多くなっていたのに、「助けてほしい」と言えずに苦しんでいました。一方Bさんは、部下が携わっている最新技術についてどうしても勉強が追いつかず、「管理職として自分はダメだ」と思うようになりました。

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その話を聞いた私は、各々にこう問い掛けました。
「すべき、しなければならない、などとよく口になさいますけど、それ絶対なのでしょうか?そうならないとどうなるんですか?」

この問い掛けにAさんは「え?私、すべき、って連呼してます?」と驚き、Bさんは「あ、別にどうもならないですね」とハッとしていました。

自分で自分を追い詰めない!

「〇〇すべき」「〇〇しなければならない」「普通は○○」…。このような言葉が口ぐせになっている人は、「そうあることは望ましいが、そうでなくても構わない」「大事だと思うものの、できないこともあるだろう」と、完璧主義を緩めてみてはどうでしょう。それだけで、人生はうんと楽に生きられるようになります。

「メールを送るだけじゃなくて、電話もして確認すべきだ」
「メールだけでなく、電話もかけて確認したほうがよいが、場合によってはできないこともある」
「管理職なのだから、どんなことでもきちんと理解しておかなければならない」
「管理職がどんなことでも理解しておけたらよいが、すべてを理解できないことだってある」

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