「オープン質問」を使ってみよう~会話が続かない人のための会話術~

人と上手に話せない、全く会話が続かない、どうしても話題が広がらない…。そんな悩みを抱えている人たちには、相手の考えや思いを引き出しやすい「オープン質問」を使って会話することをおすすめします。

「オープン質問」って何?

オープン質問とは、「はい、いいえ」では答えられない質問のこと。「日曜日はゆっくりできましたか?」という質問では、「はい」で終わってしまいます。しかし、「日曜日はどのように過ごしましたか?」というオープン質問であれば、「映画を観に行きました」など、相手からの反応を多く引き出すことができます。

この例では、Aさんがとりあえず思いついた言葉(カレー、肉ジャガ)を持ち出して無理に会話をリードしようとしています。また、Bさんが趣味は「料理です」という発言に対して「カレー作ります?」「肉ジャガは?」と畳かけるように質問していますが、どちらも「はい、いいえ」で答えられる質問です。しまいには、Bさんが肉ジャガが得意かどうかわからないのに、肉ジャガ一本で話を進めてしまっています。これではお互いにギクシャクしてしまい、会話のラリーは続きません。

では、もしAさんがオープン質問を使ってみるとどうなるでしょう。

一見、簡単そうに見えるこの会話。実際にやってみるとなかなかできないものです。Aさんはオープン質問を使って会話することで、Bさんの話を聞くことに徹して、話しやすい状況をうまく作っています。Bさんの言葉を繰り返すくらいしかしていませんが、徐々に話は広がっていき、「休日は朝から台所に立つ」「ルーからカレーを作ることもある」など、前述の例では出なかった具体的な話が出てきていることもポイントです。

相手の話を寄り添って聞く

人は会話の途中でいろいろなことを考え始め、相手の話を聞かなくなり、いつの間にか自分の考えを相手にぶつける傾向があります。だから、考えが行き詰ると会話も途切れてしまうのです。

会話を発展させるためには、自分の考えや言いたいことは一旦保留し、「この人は何を言いたいのだろう」「どんなことを考えているのだろう」と相手に興味・関心を持ち、寄り添って話を聞くことです。そのためにまず、オープン質問を実践してみるとよいでしょう。

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